JTTA指導者養成委員会


『選手は大会参加中、何時、何を食べるべきか』

世界卓球クアラルンプール大会では、男女団体で共に銀メダルを獲得するという喜ばしい結果が得られましたが、先日、もう一つの嬉しい知らせがITTFから届きました。 実は、世界卓球の期間中、スポーツ医科学研究者によるワークショップが選手、コーチ、卓球関係者向けに開催され、スポーツ医科学の最新知見が提供されたのですが、その中で木村典代先生が発表されたスポーツ栄養に関するプレゼンが最も高い評価を受け、ITTFホームページに掲載されました。医科学委員会として、とても名誉で、喜ばしいことと思っています。

 

2016年 5月 13日

 

有資格者各位

 

公益財団法人 日本卓球協会

スポーツ医・科学委員会

委員長 松尾 史朗

 

木村典代先生による選手のための栄養講座 in Kuala Lumpur

『選手は大会参加中、何時、何を食べるべきか』

 

2016年3月2日と3日の両日、ITTFスポーツ医科学委員会は卓球選手、コーチ、役員を対象にワークショップを開催致しました。会場は世界卓球クアラルンプール大会が開催されていた会場である MALAWATI 競技場の中にあるミーティングルームであり、約30名の参加がありました。そこで、3月2日に木村典代先生(高崎健康福祉大学教授、管理栄養士)が講演を行いました。
木村先生は、JTTAスポーツ医・科学委員会委員としてナショナルチームの選手の栄養管理を長く担当されてきた方であり、何度かNTの海外遠征にも帯同し、国際大会参加中の選手の状態、国際大会運営の実情について熟知されています。
その経験を踏まえ、栄養士の立場から国際大会に出場する選手(特に成長期にある若い選手)にいくつかの助言を与えました。

『卓球選手は1日に数多くの試合を行わねばなりません。国際大会の試合スケジュールは過密であり、中には昼食、夕食を摂ることが出来ない選手もいます。選手(特にジュニア選手)には適切な栄養摂取と休息が必要です。』
このような背景を説明された後、ベストコンディションを維持するために、大会期間中、どの時点で何を食べるべきかについての説明がありました。また、選手は大会前にどのような種類の食べ物を食べて準備すべきかについても話されました。
この講義全体(約19分)が、You Tube を使って公開されています。興味のある方はご覧いただきたく思います。

 

http://www.ittfeducation.com/michiyo-kimura-take-meal-durting-tt-tournament/
今回は海外での講義でしたので全編英語ですが、勿論、木村先生は日本国内でも卓球選手の食事についてナショナルチームの選手、コーチを対象に講義をされています。また、指導者養成委員会の事業の一つとして、指導者向けのビデオを現在作成中です。更には、毎年1月の全日本選手権大会では、会場の東京体育館ロビーで栄養相談のブースを開設して来場された皆様の質問に答えております。
医科学委員会は色々な場を通して今後も皆様、そして世界の卓球仲間に情報提供を続けてゆきます。

以上です。