JTTA指導者養成委員会


スポーツ栄養カルタ (さ行)

研修合宿ではトップレベルの選手になるためには、自らのコンディショニングを管理できる『自己管理能力』を養うことが大切です。楽しみながらスポーツ栄養について学べる、食事・栄養指導のための指導教材はないだろうかと考え、作成に取り組み完成したのが『スポーツ栄養カルタ』です。

 

平成 25年 10月 18日

 

有資格者各位

公益財団法人 日本卓球協会

スポーツ医・科学委員会

委員長 松尾 史朗

管理栄養士 木村 典代

安達 瑞保

飯野 直美

渡邊 千穂

 

スポーツ栄養カルタ

【 さ 行 】  『さ行』印刷用 ※プリントアウトして、ご利用ください。

さ ⇒ 3食を 必ず食べよう スポーツ選手

説明:スポーツ選手は運動量が多いため、エネルギーや栄養素がたくさん必要となります。そのため、1食でも欠食してしまうと、充分な食事量が確保できずに、エネルギーなどの栄養不足になってしまいます。このような状態で練習をすると、集中力が続かず、思わぬケガや、疲れがたまる原因となります。
アドバイス:食事は必ず3回(朝食・昼食・夕食)食べ、食事だけで足りない場合は運動前後の補食も摂りましょう。

し ⇒ 試合前 消化第一 油ものは控えよう

説明:試合前は緊張のため、胃腸の消化吸収能力が低くなることがあります。試合前の食事は、胃腸に負担をかけないよう、油ものなど消化に時間がかかるものは控えるようにします。さらに、消化吸収時間を考えて、食事の時間などのスケジュールを立てましょう。
アドバイス:胃腸に負担をかけないためには、①~④のものを控えるように気をつけましょう。
①油もの
②強い刺激となる香辛料の多い料理
③生もの
④食物繊維が多い食品

す ⇒ 水分を こまめにとって 脱水予防

説明:運動中は汗をかくため、脱水によるパフォーマンスの低下や熱中症を防ぐため、適切な水分補給が大切です。練習中に「のどが渇いた」と感じた時はすでに脱水が始まっています。 のどの渇きを感じる前にこまめに水分補給をしましょう。
アドバイス:15~20分おきに200~250ml程度の水分を補給しましょう。練習前後の体重差の70~80%の量が練習中に補給したい水分量の目安です。

せ ⇒ 選手の汁物 具だくさん

説明:野菜は火を通すことでかさが減り、食べやすくなり、ビタミン・ミネラル類を補給できます。様々な食材を具材にすると、摂れる栄養素の種類も多く、スープを飲むことで水に溶け出した栄養素も、しっかり摂ることができます。
アドバイス:野菜だけではなく、魚介類や、肉、卵、豆腐など、具だくさんで栄養たっぷりの汁物にしましょう。油を使わないので減量中の選手にもおすすめです。

そ ⇒ そば・うどん・ラーメン・パスタ・パン・ご飯 炭水化物の供給源

説明:エネルギー源である炭水化物(糖質)の補給源の代表は穀類です。ごはんだけではなく、穀類からつくられる、パン、そば、うどん、パスタ、ラーメン、シリアルなども炭水化物の補給源になります。エネルギー源を補給するため、主食をしっかり食べましょう。
アドバイス:パンの中でもパイ状のデニッシュやクロワッサンなどは、脂質の量が多く消化に時間がかかるため、運動前は控えましょう。

『さ行』印刷用 ※プリントアウトして、ご利用ください。

『た行』は、次回に掲載させて頂きます。