平成28年度 公認スポーツ指導者 義務研修会開催「東京都」ご報告
平成28年度 公認スポーツ指導者向け、義務研修会開催「東京都」が開催されました。 今回会場になったのは、普段ナショナルチームが練習を行っている会場でした。 かつての世界チャンピオンをはじめ、現在も指導者としてご活躍中の講師の方がにご講義頂きました。
2017年 2月 3日
各位
公益財団法人 日本卓球協会
指導者養成委員会
委員長 葛西順一
記
【1月28日(土)】
13時30分~16時00分:松崎キミ代さん、山中教子さん
世界チャンピオンは今回の義務研修会に向け、かなりコミュニケーションを電話でとりあった様子が伺われ、非常に話のテンポがよく進みました。体の軸、リズム、バランス等の話、松崎さんが世界大会決勝戦で対戦した前世界チャンピオンの江口さんの看病した日は、決勝戦前日ではなく、2週間前ほどであったことが判明、もともと松崎さんは運動神経がよく、ソフトボールの投球フォームがその天性である体の使い方を指導者に指摘され、卓球の道に進むことになった話題等をお話されました。また山中さんは、努力が最も大切で誰もが強くなるチャンスがあること、指導者は諦めずに選手を支えて下さいとの結びでした。
16時15分~18時15分
小林秀行さん(元日産自動車監督)、佐藤昭久さん(元三井銀行監督)
お二人は、30数年続く仲良しで、佐藤さんの教え子のお嬢さんを現在、小林さんが指導しているとの話、東京世界大会では、田中拓監督の下で、二人がコーチとして共に協力して日本の準優勝の縁の下の支えとなったこと、お二人共まだまだお元気で体育館に24時間いることもあるとのこと。その意欲と体力と指導者としての姿勢に一同関心しきりでした。
平成28年度全日本ジュニア優勝の笹尾選手の技術戦術分析の話もありました。
18時30分~20時:情報交換会
講師と受講者による情報交換会は常務理事の沖 英貴さんの乾杯のご発声の後、それぞれのテーブル席で大いに盛り上がりました。平野早矢香さんの参加や講師全員に参加して頂き大変華やかでした。
【2月29日(日)】
9時30分~10時40分:古川敏明さんと仲村渠功さん
古川さんのカット技術の高さ、変幻自在のトーク術、パフォーマンスで興味をそそる内容でした。仲村渠さんは、世界中で実施している指導内容と方法について触れてくださいました。後半は、世界で勝つための技術論を展開しました。30分間の講義終了後に休憩をとった後、お二人のプラスアルファのマル秘技術を披露して頂きました。
古川さんのフェイント、ツッツキ、得点をあげるためのシステム的思考方法、仲村渠さんのボールの回転軸を外して打つ技術、ダブルスのワンコースの5種類のレシーブと逆モーションレシーブなどが圧巻でした。
10時50分~13時10分:平野早矢香さん
昨年、現役引退を表明した平野早矢香さんの講習会でした。もちろん、技術も披露して下さいましたがよどみなく流れる卓球用語と詳細な説明、手先と指先、両腕をアクティブに活用したわかりやすいプレゼンテーション、受講者が平野さんの話に次第に引き込まれていく様子が手にとるようにわかります。
驚いたのは、猛烈なスピードの多球練習、その送球テンポはものすごく早く、初対面の練習パートナーの荒井美咲さん(東洋大学3年、正智深谷高出身)の目は点でした。その効果は、最初は全く反応できない、ラケットにあたらなくとも反応できるようになる、いつかは、ラケットにあたるようになる。この効果の凄さは後になってわかってくる。
このような話が続き、非常に興味が湧きました。また、バランスボールではなく、バランスボードを使用した多球練習、半面を使用した前後のフットワークを重視する多球練習などが主体でした。
集合写真
以上です。